冬の野鳥…2011年12月以降
冬期はバーダーにとって厳しい季節だが、多くの野鳥が姿を見せてくれる嬉しい時期でもある。
しかし今シーズンは多くのバーダーが異口同音に「今年は鳥影が薄いと」と言い、落胆している。
震災による環境変化や放射能汚染が野鳥の生態に影響しているのではないかと疑う人も少なくない。
それでも暇さえあれば野鳥を求めて、野山に出向くカメラファンは多い。
なぜに人はこのように鳥に惹かれるのか。
大空を自由に羽ばたく鳥は、管理社会に生きる人間の憧れなのかも知れない。
こんな古い詩が思い浮かぶ。
♪あぁ~人は昔々 鳥だったのかも知れないね
こんなにもこんなにも空が恋しい♪
*中島みゆきの「この空を飛べたら」という詩である。
ちょっと穿った見方かな?現実にそんなことを考えて写真を撮っている人は皆無だと思う(笑い)。
とにかく理屈抜きで野鳥撮影は楽しい。
珍しい鳥との邂逅は感動的であり、季節毎に入れ替わる漂鳥や渡り鳥との出会いはその都度新鮮である。
反面野鳥撮影は非常に難易度が高い。
撮影テクニックはもちろん、強靱な体力も要求される。
重い機材を持ち歩き、時には重量級のレンズを振り回す腕力が必要だからである。
撮影条件も薄暗いところが多く、被写体は小さいし距離も遠く、しかも動き回る・・・と最悪だ。
これらの悪条件では簡単に良いショットは撮れない。
そんな奥深さがあるが故に、より良い写真を撮るために家族の視線を尻目に感じながらもせっせと通い続けるのでしょう。
弾 塊人 2012.2.6
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